南アフリカ共和国は、アフリカ大陸南端の国。
ニューワールドの代表的なワイン生産国。
1652年にオランダの東インド会社のヤン・ファン・リーベックがケープに到来し、オランダの植民地とした。その後19世紀にイギリスの植民地となるなど、ヨーロッパ人の入植により、ワイン産業が隆盛した。
目次
生産量
約860万hl(2022年)
世界最大のフェアトレードワイン生産国で、生産量の80%以上。
歴史
1659年Jan Van Riebeeck(ヤン・ファン・リーベック)がケープのブドウからワインが造られたことを記録。
1925年ステレンボッシュ大学のアブラハム・ペロード博士がピノ・ノワールとサンソーの交配種ピノタージュを作る。
1971年にはステレンボッシュ・ワインルートが整備
ピノタージュ = ピノ・ノワール × サンソー
気候風土
南緯27度~34度。
地中海性気候。
大西洋に北上するベンゲラ海流の影響を受けて比較的冷涼。
春から夏にかけて西ケープ州には、ケープドクター、サウスイースターと呼ばれる乾燥した南東からの風が吹く
ブドウ品種
白ワインが55%
白ブドウ シュナン・ブラン(スティーン)、ソーヴィニヨン・ブラン、コロンバール
黒ブドウ カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ピノタージュ
<ブレンド>
赤白 | ブレンド名 | 概要 |
---|---|---|
赤ワイン | ボルドーブレンド | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを主体 |
ローヌブレンド | シラー主体 | |
ケープブレンド | ピノタージュ主体 | |
白ワイン | ボルドーブレンド | ソーヴィニヨン・ブランとセミヨン |
ケープブレンド | シュナン・ブラン主体 |
スパークリングワインに関しては、伝統的製法である瓶内二次発酵を「キャップ・クラシック」を呼ぶ。
ワイン法と分類
南アフリカのワイン法WO(Wine of Origin)は、1973年に制定。産地、品種、ヴィンテージの保証の規定。
品種・ヴィンテージは、85%ルール。産地名は100%ルール
産地
6州で生産されているが、9割が西ケープ州。
西ケープ州
- ステレンボッシュ地区・・ケープタウンに次いで南アフリカで2番目に古い街。ステレンボッシュ大学は、南アフリカで唯一ブドウ栽培と醸造学の学位を授与。南アフリカ最大の栽培面積
- パール地区・・ワインメーカKMWの本拠地