アルゼンチンは、南米大陸の有力な産地のひとつ。
アメリカ大陸には、ヴィティス・ヴィニフェラ(ワイン用ブドウ品種)は自生しておらず、スペインのキリスト教伝道師が持ち込んだといわれている。
ミサ用のワインを作るために、修道院のそばにブドウを樹を植えたもの。
伝道師によって持ち込まれたブドウは、北米ではミッション、チリではパイス、アルゼンチンではクリオジャと呼ぶ。
参考)ミッション・・任務、使命、派遣団、パイス・・スペイン語で国。クリオジャは、スペイン語で植民地生まれの白人。
目次
生産量
約820万hl(2018年)
歴史
1500年以降ヨーロッパからブドウが持ち込まれた。
気候風土
南緯25度~40度。
より冷涼な地域ということで、ブドウ栽培地域は、標高450mから2980mよいう高地に広がる。
Zonda(ゾンダ)という強風による被害が大きい。
高地での栽培には、灌漑が欠かせない。
- 伝統的な灌漑方法はフラッド灌漑(用水路から水を引き込む)。
- 現在はドリップ(点滴)灌漑が多い。
ブドウの樹の仕立て方法も現在は変わってきている。
- 従来は棚仕立て(パラール)
- 現在はコルドン仕立て(バーティカル・シュート・ポジションと呼ぶ)
ブドウ品種
マルベック(コット)
マルベックは、南西フランス原産で、カオールの主力品種のコットとおなじもの。
ワイン法と分類
1959年にワインに関する法律が公布。
IG・・地理的表示ワイン
DOC・・原産地呼称保護ワイン
産地
ノルテ地方(北部)
クージョ地方(中央部)
- メンドーサ アルゼンチン全体の70%を占める
- サン・ファン メンドーサに次ぐ栽培面積
パタゴニア地方(南部)