フランスは生産量では世界第三位のワイン大国。
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュといった銘醸地が世界的に知られ、1935年AOC(原産地呼称統制)の成立、また現在のEUのAOP、DOPの基礎となっている。
目次
歴史
紀元前6世紀ごろ、ブドウ栽培がフランスにもたらされた。
ふぉかいあ人が、マルセイユに上陸し、植民市マッサリアを築いた時のことといわれる。
その後、古代ローマ人によりブドウ栽培、ワイン造りが広がり、紀元1世紀ごろローヌにブドウが植えられた。
4世紀までには、シャンパーニュまで広がったと思われる。
1934年、シャトー・ヌフ・デュ・パプの生産者であるバロン・ル・ロワが運動をおこし、AOC制定に至る。
気候風土
北緯42度~51度。北海道からサハリンと同じ緯度に位置する。
暖流である北大西洋海流の影響で高緯度にありながら、厳しい寒さから免れている。
ボルドーやロワール川下流は海洋性気候、ブルゴーニュやアルザスは大陸性、または半大陸性気候、ラングドック、南部ローヌは地中海性気候と、地方によって大きく異なる。
ブドウ品種
AOCの規定では、定められたブドウを定められた条件で植え付け、単独、またはブレンドして用いなければならない。
分類 | 品種名 | 補足 |
---|---|---|
白ブドウ | Ugni Blanc ユニ・ブラン (Saint Emillion des Charentes サンテミリオン・デ・シャラント) | ブランデーで大量に使用されている |
Chardonnay シャルドネ | ||
黒ブドウ | Merlot メルロ | |
Grenache グルナッシュ | スペインではガルナッチャ |
ワイン法と品質分類
フランスの分類 | 名称 | EUの分類 |
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AOC | 原産地統制呼称 | AOP |
IGP | 地理的表示呼称 | IGP |