イギリスは北緯41度よりも北に位置し、日本でいえば函館以北に相当する地域。
1980年代から温暖化が進み、ワイン用のブドウ栽培がしやすくなり、特にイングランド南部では、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエで作るスパークリングワインが高い評価を得るようになった。
スパークリングワインが69%、スティルワインが31%。
目次
生産量
約11万hl(2018年)
歴史
紀元前1世紀ごろにベルガエ人がワインを持ち込んだといわれる。
1703年 ポルトガルとメシュエン条約を締結。ポルトガルワインの輸入が増加。
気候風土
北緯41度~61度に位置
メキシコ湾流の影響で英国南部は比較的温和な海洋性温帯気候
ブドウ品種
寒冷地向きの白ブドウ種が中心であったが、近年はシャンパーニュの主要3品種であるピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエが中心。
ワイン法と分類
PGI、PDO
PDOイングランド、ウェールズ、サセックス、ダーニボール(単独所有畑)
ワイン欧州連合ワイン・・EU加盟国産ブドウを原料としたワイン、UK産とEU加盟国産ブドウをブレンドしたワイン
PGI 地理的表示保護
イングランドとウェールズのいづれかのブドウを85%以上使用
- England Regional Wine
- Welsh Regional Wine
- Regional Wine
PDO 原産地名称保護
- English Wine・・イングランド産ブドウのみ
- Welsh Wine・・ウェールズ産ブドウのみ
- Sussex Wine・・サセックス地方産ブドウのみ使用。品種は、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ノワール・プレコース、ピノ・ムニエ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、プティ・メリエ
- Darnibole Wine(ダーニボール、単独所有畑)・・辛口白のスティルワイン使用品種はバッカスのみ
伝統的表現として認められている呼称
British Wine・・輸入ブドウ、濃縮ブドウ果汁から造られるワイン
スパークリングワイン
トラディショナル方式
使用品種は、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ノワール・プレコース、ピノ・ムニエ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ補糖可能
ダーニボール(単独所有畑)、使用品種はバッカスのみ。